図書館で借りたモノ。
継続貸出してもらってやっと読み終わりました〜。
セガサターンで出ていたゲーム三部作のノベライズですが、
私はゲームをやっていないので比較等々は出来ません。
ので、あくまでもこの小説だけを見た場合の感想になります。
小説単体としてみた場合には全体的に重いです。
ゲームを実際にプレイしている読者、またはガンダム
(一年戦争と逆襲のシャア)の知識がそれ相応にある
読者を対象としているようにも見えて、
比較的説明的描写が重く、更にユウ・カジマという
主人公としては真摯なキャラクター性も手伝って、
物語は淡々と“戦争”を描写してゆきます。
そういった意味では、富野小説版ガンダムに近い
暗さと人間くささに主眼が置かれた作品だと言えます。
ゲームではユウ・カジマ=プレイヤー(主人公)であるせいか
ガンダムシリーズの中では主人公として特異な位置付けに
あるように思いました。
寡黙、そして謙虚。どこぞのパイロットとは大きく違います。
軍人として戦争を割り切っているようで、やはり割り切れない人間味。
そして自分に与えられた職務に対する真面目さ。
後に“モルモット隊”と揶揄される激戦地帯に置かれる実験部隊にありながら
生き残っていく能力の高さもさることながら、EXAMシステムに取り込まれること
のなかった芯のある精神力。
同じ女性としてモーリンは恨めど、ユウに対しては終始好感が持てました。
ガンダムのパイロットってやけにプライド高い人が多いんですが、
初めて好きだと思えるパイロットに巡り会ったという気持ちです(笑)
ガンダムという世界観を伝えるための描写がかなり盛り込まれていて
また脚注形式で小説の下段の専門用語の解説もあり
ぼんやりとしかガンダムを知らない人は知識を深めるのに
ぴったりだと思います。